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あなたはサナギが蝶々になる瞬間を体験したことがありますか? うちの猫の額ほどのバルコニーに、5年くらい前にスーパーで買ったレモンの種から育てた木の鉢植えがあります。 いまや2mを超すりっぱな木になりました。 (レモンの実はなりません...残念!) 時々丸々と太った青虫がバリバリ葉っぱを食べているので、ピンセットで捕まえてマンションの管理人さんに渡します。 彼女は青虫からサナギ、サナギから蝶々になるまで見守って、蝶々になったら外に離してあげるのが好きな方です。 今年も一匹捕まえて渡したのですが、何日かたったある日、サナギになったその青虫を虫籠に入れて持って来てくれました。 サナギになったらあとは放っておけば蝶々になるので、一度見てみたらとの事でした。 その時はギョギョッとして、本当に蝶々になってくれるのか不安でしたが、せっかく持って来てくれたので恐る恐る受け取りました。 見えないところに置いておくと、気がついたら中で死んでいた...なんて言う事になりそうなので、いやでも見えるテレビの横の台の上に置きました。 サナギは動かないので、生きてるのか死んでるのかよくわからなくて、しかも見た目が枯れ木みたいなのでこのまま化石みたいになって干からびてしまったらどうしようと思い、かなり不安でした。 サナギのまま、一冬越す場合もあると聞いたので、何ヶ月もこのままなのかなとも思いました。 とにかく初めての経験で、しかも生き物なので、心配でした。 預かってから10日ほど経った頃、バサバサっという音がしました。 えっ!今の違和感のある音はなんだ? 一瞬パニックになりましたが、虫籠を見たら中に大きなアゲハ蝶が! バサバサ美しい羽を羽ばたかせていました。 ちょっと落ち着いてから外に離してあげてと言われていました。 少し様子を見てからバルコニーに出て、虫籠の上蓋を開けたら、自分でしっかりと歩いて蓋まで這い上がりました。 そして、ひらひらと大空に飛んで行きました。 頑張ってね〜 元気で生きていくんだよ〜と思わず呟いてしまいました。 ほんとに一瞬の出来事で、夢のようでした。 あんな枯れ木の切れ端みたいなサナギから、大きくて美しいアゲハ蝶が出てくるなんて.... 命の不思議さを目の当たりにして感動してしまいました。 その後、うちのテラスやバルコニーに時々遊びに来てひらひらしてくれるアゲハ蝶はあの子だと思っています。 今度青虫見つけたら自分で育ててみようかな。
2022-09-03 13:22:59
オーナーデザイナーのブログ | コメント(0)