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先日、ティファニー展に行って来ました。 虎ノ門ヒルズの「TOKYO NODO」で開催中です。 虎ノ門ヒルズに行くのは初めてで、私の中ではヒルズと名がついた場所は迷路みたいでわかりにくいという意識があるので予約時間より早めに着くように行きました。 もよりの駅についてからがわかりにくく、結構迷ってしまうケースがよくあります。 今回は割とわかりやすく「TOKYO NODO」に着いたので安心しました。 ウエルカムスタッフはスーツ姿の若い男性が殆どで、女性観客を意識した計らいだと感じました。 今までは老舗ジュエリーブランドの展覧会は殆ど美術館で開催されていましたが、今回はイベントスペースということもあり、新鮮な印象を受けました。 ティファニーと言えば、やはり「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーンを思い出します。 アメリカの全盛期の名画ですね。 会場にはその映画の一部放映と、彼女が着ていたあのブラックのロングドレスが展示されていました。 ギターの弾き語りの「ムーンリバー」は本当に名シーンで、私も必死で英語の歌詞を覚えたものでした。 (既にすっかり忘れましたが...) 昔々、初めてニューヨークに行ったときに、あの天井の高いティファニー本店に入って感動したのを覚えています。 そして、ジュエリーの数々... 日本人にはあまり馴染みのない宝石、大粒のクンツァイトやモルガナイトの素晴らしいジュエリーが目を惹きました。 アクアマリン、エメラルド、タンザナイト・・・ 大粒のカラーストーンは本当に魅力的です! ジュエリーデザイナーとしては、カラーストーンが大好きです。 デザインするのもカラーストーンだとその石の個性(形や色、インクルージョン(内包物)etc.)を生かして、脇の石をきめたり、形を考えたりできるのでより楽しいです。 それに、何と言ってもカラーストーンは石の大きさも楽しめます。 ダイヤモンドは価格が高すぎて、ある程度以上の大きさはなかなかデザインする機会に恵まれません。 たまに恵まれたとしても、ダイヤモンドのデザインはシンプルがベストと考えます。 その点、アクアマリンやオパール、トルマリンなどは最高級クオリティでもかなりの大きさの石は結構出てきます。 そういう意味では、カラーストーンを使ったハイジュエリーが多く展示されていて楽しめました。 宝石の美しい色は心を揺さぶられますよね。 ある一画では、趣向を凝らしたディスプレイでジュエリーたちの世界観を美しく表現していて、とても見応えがありました。 ティファニーはアメリカのブランドなので、ヨーロッパのジュエリーの老舗ブランドのように、代々王侯貴族のジュエリーを作ってきたというような歴史的な重みはありません。 でも、アメリカが一番輝いていた時代に一世を風靡した世界に誇るジュエリーブランドだと思います。 宝石の美しさ、ジュエリーデザインの素晴らしさも見応えがありますが、ティファニーが一番見せたかったのは、その技術ではないでしょうか。 ガラスケースに展示されているジュエリーは後ろからも見ることが出来て、金具や石座がどのようなつくりなのかもしっかり見ることが出来ました。 会場内ではティファニーの職人さんも実演されていました。 私が一番感心したのは、ひとつひとつ形の違う多角形のダイヤモンドを何百個と集合させたネックレスで、石の形に合わせて石座を作っていたものです。 今、日本ではジュエリーの職人さんがすごく減っています。 理由は簡単です。 お仕事が少ないからです。 なので、残っている職人さんにお仕事が集中している状況です。 コロナ以降特にジュエリーを楽しむ日本女性は減ったような気がします。 (まあ、仕方ないですよね。出かける機会を奪われて3年もたてば、変わりますよね。) 時代が時代だから仕方ないのでしょうか... 時代と言えば、以前はこのような展覧会では写真撮影はほぼNGでした。 でも、今回はSNSにこの展覧会の会場内での写真や動画をご自分のSNSにアップしたらプレゼントがあるそうです。 確かにすごい宣伝になりますよね。 今は媒体に何千万もお金をかけて宣伝するよりも、一般の観客のSNSで世界中に拡散してもらうほうがコスパ全然いいですよね。 時代は変わっていくのですね。 ジュエリーお好きな方は「ティファニーワンダー展」お時間があれば、一度ぜひご覧になって下さい。(回し者ではありません)6/23までチケット予約可能です。
2024-06-03 11:11:48
オーナーデザイナーのブログ | コメント(0)